食べ物の好き嫌い等、時を経た事によって今まで苦手だったモノが(得意とまではいえなくとも)苦手ではなくなるという事がある。この手の話題で議題となりやすいものの内の1つがピーマンだが、今回はのお話である。

つまりはこういう事さ。

 卵運搬クエスト、しかも3つもの大量発注だ。依頼主は既に常連感のある食道楽を究めた貴婦人からで、まだ食べた事の無い草食竜アプケロスの卵を食べてみたいからとりあえず3つ欲しい、との事。とりあえずなら1つで十分かとも思うのだが、大食漢であるならあのサイズ3つは容易いのかもしれない。

 早速準備を整えて…とは言っても今回は狂走薬の持ち込みはしない。勿論、運搬の達人やネコの気まぐれスキルも一切付けずに行く。確かにスキルや装備を整えたらクリアするのは楽になるのだが、今までそういったモノに頼ってきたので「基準となる難しさ」を忘れていることに気が付いたのだ。

 スキルや道具に頼らない場合、どれだけ辛いのか。また、そういったモノが一切無い場合にどうやったらクリア出来るのか。その攻略方法を見つけてみようという実験だ。流石に暑さによる体力減少は辛いと思ったので、いつもの剣士セットに追加でクーラードリンクを1つ持ち込んで、いざ出陣。

卵は8番にある。

 支給品を全て頂き、目的地へと向かう。卵を取得した時点で敵の配置が変わることがある為、道中のゲネポスやガレオスはひとまず無視することにする。また、8番では文字通りの産みの親、アプケロスが待ち構えている。申し訳なさと罪悪感が残るが、狩猟させてもらう。ココでは合計で6匹倒すと、それ以上出現しなくなる。

 ただただ倒すだけでは無く、勿論剥ぎ取りもさせてもらう。アプケロスからはたまに竜骨【中】が剥ぎ取れる事があるので、剥ぎ取っておいて損は無い相手だ。お金的に見ても汎用素材的に見てもオイシイのだ。

まずは1回目。

 採取の準備が整ったので運搬開始。今回のルートは8→7→2→納品で固定とした。やはり目に見える最短ルートと言うのは魅力的だ。もしも途中で落としてしまったとしてもルートが短い分、精神的ダメージも減らせる上に試行回数も稼げる。…綺麗事を並べてはいるが、ただ単に最短ルートでの攻略法を確立させたいと言った方が正しいか。

陸 の 女 王 だ !

 このクエストで初顔合わせとなるリオレイアもご登場。マップの端を走っている限りは発見されずに済んだ記憶があるので、なるべく端を走って行く事にする。(しつこい)

 7番は無事にやり過ごす事が出来たのだが、問題は2番。ココにはユクモ村の鬼門番も真っ青な卵の守護者、ゲネポス様が御鎮座されている。その大暴れっぷりはすさまじく、過去にプレイしたMHGでは、このゲネポス様に何度も何度も心を折られたものである。

こ う で な く っ ち ゃ !

 今回も早速飛び掛られ、卵を割られる。MHGでは何度倒そうともエリア移動するたびに復活されているので、MHPでも同様かと思われる。しかしながら、本当に望みは薄いかもしれないが、もしかしたらもしかするかもしれないと思い、試しに討伐を続けてみる事にした。…が、計10匹倒してもいなくなってもらえなかったので諦めた。流石ゲネポス様、何年経っても厳しさは相変わらず。

 気を取り直して2回目のチャレンジ。8番にはもうアプケロスはいないので、卵の採取だけはスムーズに行える。7番は超えられるだろうと思っていたのだが、またまたリオレイアが登場。少し焦りながら2番へ向かっていると…。

ガ レ オ ス ア タ ー ッ ク !

 見事にガレオスの餌食となった。既にクエスト開始から10分以上経過しているが、未だに1つも納品できてはいない。まさか時間切れにはならないだろうとは思いつつも、少し心配になってくる。減っていたスタミナをこんがり肉で補充し、いざ3回目の運搬へ。

 ガレオスに少しちょっかいを出されてプレッシャーをかけられつつも、7番は何とか無事に通過、2番へとたどり着く。上手く回り込み、なんとかゲネポスの前へと出た上で、カメラも後ろへ確認しながらゴールを目指せる絶好のポジションへ。

これだと色々と確認しやすい。

 後はスタミナ切れに気をつけつつベースキャンプを目指すだけだ…と思っていたのだが、いままで大人しかった2番のガレオスが突如ゲネポス様と手を組んだのだ。言い訳になるかもしれないが、気を抜いていた訳ではない。しっかりと端を意識していた、意識していたのだが、結果的にそれが逆にハンターとゲネポスの距離を縮める結果となってしまった。

こうなったらもう…。

 強い。この2番のゲネポスはべらぼうに強い。またまた飛び掛られてしまい、納品ならず。仕方なく8番へと再度戻り、卵を採取。そして4回目の運搬へ。ココの時点で卵運搬クエストに対する苦手意識は全くと言って良いほど無くなった。失敗しすぎて逆に楽しくなってきたのだ。

 簡単に計算してみよう。この時点で15分以上経過しているが、1つも納品できてはいない。納品は3つしなければならないので、このまま行ったら45分、よもや時間切れが悠々と見えてくるレベルである。苦手だ何だとは言ってはいられないレベルなのだ。

 一番最初にクリア出来ずに大きく躓くクエストが卵運搬クエストであってはならない。そう、これはモンスターを狩るゲーム、モンスターハンターなのだから。

 今回もガレオスにちょっかいは出されたが、7番は無事に通過。先ほどは端を意識しすぎた為に失敗したので、今回はその真逆、堂々とガレオスとランポスがいる中でど真ん中を直線で横切る作戦を取ってみる事にする。流石に無謀かもしれないが、もしかしたらもしかするので、試さない手は無い。

今見てもかなり無謀な1手だと思う。

 …が、思いのほか事が上手く運び、なんとゴール直前まで来られたのだ!これは盲点だったと思っていた矢先、発見済みのガレオスが遠くから砂に潜るのが見えた。まさかココまでは届かないだろうと思ってはいたが、もう少しでゴールできるという事もあり、焦って端に来てしまった。飛び出すガレオス、画面端のハンター。結果はご覧の通り。

ガレオスミサイル、本日も絶好調であります!

 流石ガレオス、つぶらな瞳でも視力は抜群らしい。かなり遠い距離からの直線的な攻撃だったのだが、避けられずに被弾、見事に卵を割られてしまった。惜しかったが仕方ない、気を取り直して5回目の運搬へ。

 ココまで来るともうやけのヤンパチ、クーラードリンクが切れているのにも関わらず、飲まずに運搬することにする。ジリジリと体力が減っていく中、7番を無事に通過、2番へとたどり着く。この時点で体力のおよそ1/3が既に赤ゲージになっている。

 このままいくと、攻撃を喰らった時点でもしかしたら倒されるかもしれないなと思いつつ運搬していく。ちょっと不安だから6番によって少し体力を回復させようか…と、ココで(今更ながら)気が付いた事がある。先ほどゲネポスがいなくなるかと思い、6番と2番を交互に出入りしていた時、ゲネポスのいる場所が6番から妙に離れているのが煩わしかったのを思い出したのだ。コレはもしやと思い、6番へと入る。そしてスグに出てみると…。

ゲ ネ ポ ス 様 に 気 が 付 か れ な い … !

 コレだ!CAPCOMが用意していた攻略法はコレだったのだ!今まで長い間気が付かなかったが、きっとこの攻略法が正攻法なのだ!思わず叫んでしまった瞬間である。

 あのゲネポスに気が付かれなければ、然程苦労は無い。5回目で念願の初納品に成功する。攻略法さえ見つかってしまえばコッチのモノ、験を担いでクーラードリンクを飲まず、ベッドと巣の往復を繰り返す。

 その後は1度も失敗する事無く、なんと3回連続で運搬を成功させることが出来た。約40分もかかってしまったが、無事にクエストをクリアする事が出来た。もしかしたらあれやこれやとこんなにも工夫したクエストは、討伐クエスト以外ではこのクエストが初めてかもしれない。時間はかかったが、苦手だったジャンルも克服する事が出来た。それに、今後の運搬クエストでもこの方法は応用できそうだ。

 モンスターハンターはプレイする度に新たな発見がある、とても奥が深いゲームだという事を改めて感じられた。苦手なモノは苦手だと感じなくなるまで繰り返せば苦手ではなくなる。慣れは大事なのだとしみじみ思うのであった。